飲食店を開業するのに必要なこと


レストラン』 『カフェ』 『ラーメン屋』 『居酒屋』 『バー 

  などなど、
  世の中には、『飲食店』と呼ばれるお店がいっぱいあります。
  人は食事をしないと死んでしまいます。当たり前ですね。そして、食事というものを、
 「食べれれば何でもいい」 という人もいますが、
 「美味しい料理を食べたい!」 と思うのが、人情と言うものでしょう。私もそうです。

  ここではそんな美味しい食事を提供してくれる飲食店を開業するまでに必要な事を

お店のコンセプトを考える
         
店舗を見つける・内装工事
          
営業許可申請をする

                 

開業後にすること

      と言う風に順を追って説明していきたいと思います。

 お店のコンセプトを考える


  「レストラン」 「カフェ」 「ラーメン屋」 「イタリアン」 「バー」などなどなど。
  自分が提供したいお店の形態を考えましょう。
  自分の得意な料理をみんなに食べてもらいたいという思いでいくのもアリですし、
  収益率の良い食材・料理をメインとした店でいくのもいいと思います。
  どのような形でいくとしても、考えなくてはいけないことは、


                 「どこで」
               「どんな料理を」
                 「誰に」
              「何時から何時まで」
                「いくらで」

                 食べてもらうのか

  という、基本的なコンセプト・テーマをかためていくことが大事です。例えば、

おなかを空かせている学生達に、ワンコインで満腹にさせるお店を作りたい」

「懸命に磨いた料理の腕を、
舌の肥えた人達に受け入れられるどうか勝負したい!」

お酒メインで、少人数のお客さんと楽しく接することができるお店を作りたい」

  など、具体的・抽象的なもの含めて考え、
  その中から本当に自分がやりたいこと、ターゲットにしたい客層などをみつけていきましょう。


 予算について


  お店のコンセプトが固まってきたら、次に考えなくてはいけないのが、「予算」です。
  開業時にかかるおおまかな予算の内訳は、

・店舗
「保証金」          ・・・・・ 6ヶ月〜1年と幅広いです。
「仲介手数料」       ・・・・ 
不動産屋に払う分です。1ヶ月くらいが目安です。 
「礼金」            ・・・・・ 
あるところとないところがあります。
「前家賃」          ・・・・・ 
1ヶ月〜数か月分。
「権利金」          ・・・・・ 
居抜き店舗の場合、掛かる場合があります。
「外装・内装工事費」    ・・・・・
 開業するのに1番掛かる費用と言われています。
・設備・備品
「什器代」          ・・・・・ 調理器具などにかかる費用です。
「椅子・テーブル」     ・・・・・ 
他にもメニューや、箸などお店で使うものです。
「宣伝費」          ・・・・・ 
宣伝のチラシや看板などです。
「食材仕入れ代」       ・・・・・ 
飲食店の命ですね。

  こんな感じです。他にも細々と掛かる費用が出てきます。
  掛かる予算の多くが「店舗の内装・外装工事」に費やされると言われています
  20坪程度のお店でも、100万円から300万円くらいはかかると考えてよいでしょう。
  (もちろん、店舗がある地域や業者によって変わりますが)

  小さめなお店であっても平均的に500万円近くの元手でスタートする方が多いとされています

「そんなに貯金がない!」

  と言う方は、金融機関から融資を受けるか、

「国民生活金融公庫」「日本政策金融公庫」「新規開業資金」の貸付という
  金利の低い制度を利用すると言う手もあります。

ですが、

  先が見えない状態で、金利が低いとはいえ不用意に借金が増えるのはあまりおすすめできません。
  自分の身の丈にあった事業計画を進めていく方がいいと思います。


 店舗を見つける


  どんな店をやりたいかと言う「コンセプト」や「予算」が描けたら、次はそれを実行するための
  店舗について考えましょう。
  大事な基本事項は、


               「立地」
              「人の流れ」
です

 「どの街」「どんなところでやるかで結果は大きく変わります。

  人通りが多いからと言って、学生街で高級フレンチレストランを開いても、期待する売り上げになる  かどうか疑わしいものです。

  また、乗降客の多い駅前徒歩数分の物件であったとしても、
  人の流れのちょとした
「死角」に入っていたりすると素通りされてしまうことも結構あります。


  有名な駅のすぐ近くだから大丈夫、と楽観視して契約してしまう前に、ちゃんと御自身か、
  専門のリサーチ会社に頼むなどして人の流れは把握しておいたほうがいいと思います。


 居抜き店舗について


  店舗を買い取りまた賃貸するための費用と同等またそれ以上に、
 「内装・外装工事費」が掛かります。
  飲食店の店舗には以下のように食品衛生法や各条例などで定められた施設の基準があります。


排水がよく清掃しやすい構造。
床の勾配は1/50、1/100が適当。
内壁 床から1mまで耐水で清掃しやすい構造
明るさ 50ルクス以上
防除 ねずみ・昆虫などの防除設備。
排水溝には鉄格子、金網等をつける
洗浄 洗浄槽は2槽以上とする。
換気 ばい煙、蒸気等の排除設備(換気扇等」

  などなど。挙げたのは一例ですが、細かく設置しなくてはいけないものなどがあります。
  営業の業種によってはなくてもすむものもありますが、ないと営業許可が下りないものもあります。
  営業許可が下りなければもちろん営業できません。
  開業資金が潤沢であれば、内装工事のことなど気にしなくていいのですが、
  そうではない方がほとんどだと思います。

  少しでも初期費用を抑えるために、居抜き物件はかなり有効でしょう。
  (縁起や験をかつぐ方にはおすすめできませんが・・・)


  飲食店の居抜き物件を専門扱った不動産屋のサイトが多数ありますので御覧になってみてください。



 内装工事について


1番費用の掛かるものであり、なにより営業者の想いが形として表れる店内の工事です。
細かいと思われることでも、イメージはきちんと業者さんに伝えましょう。
業者さんの数はかなりあります。どこにするか迷ったら
「見積もり無料」の業者さんに
とりあえず見積もりを頼みましょう。無料ですから。
業者さんによって値段はマチマチで、100万円近く違うこともあると聞きます。
あとで後悔するより聞いたほうが、のちのちの精神衛生的にもいいでしょう。


 営業許可申請について


飲食店を開くには資格が要ります。

調理師
栄養士
製菓衛生師
などです。 
 

それらの資格がない方も、「食品衛生責任者」の講習を受ければ問題ありません。
また、申請時に資格がなくても大丈夫な方法もあります。

「食品衛生責任者」の講習は、1日の講習で取ることができます。
頻繁に行なわれているので、保健所等にご連絡ください。

 営業許可申請の流れ


@ 事前相談 営業所の工事着工前に、保健所に事前に相談に行きます。

A 申請書類 工事完成予定日の10日程前に提出します。

個人 法人
・ 営業許可申請書
・ 営業設備の大要・配置図
・ 許可申請手数料
・ 営業許可申請書
・ 営業設備の大要・配置図
・ 許可申請手数料
・ 法人登記事項証明書
・水質検査成績書
・ 食品衛生責任者の資格を有することを証明するもの

B 確認検査  保健所職員・営業者立会いの下。基準に達しない場合、再検査となります。

C 許可取得  はれて営業ができます。

C 許可書の交付 検査からおよそ一週間ほどで許可書が交付されます。

また、消防署への届出が必要な店舗もあります。

収容人数が30人を超える店舗の場合
建物全体の収容人数が30人を超える場合

上記にあたる店舗は、「防火管理責任者届」を提出しなくてはいけないこともあります。
店舗を管轄する消防署に確認を取りましょう。

開業後にすること


開業後、従業員を雇うなどした場合には下記の届出なども必要になります。
それぞれの役所や、行政書士、社労士、税理士などに御相談するのが便利だと思います。

税務署 「開業届出書」
「青色申告承認申請書」
「法人設立届出書」
労働基準監督署 「労災保険加入手続き」
公共職業安定所 「雇用保険加入手続き」
社会保険事務所 「社会保険加入手続き」


   最後に



早足ですが、飲食店を開業するまでに必要なことを書き記してみました。
実際にはもっと細かいことがゴロゴロしています。

深夜にお酒を出すお店には「
深夜酒類提供飲食店開業届」や

従業員の接待行為があるお店には「
風俗営業許可」などが必要になります。

それらの申請は「人の条件」や「場所の条件」など複雑になっています。

困った時は、行政書士などにご相談ください。

それでは、

素敵なお店をつくるために少しでもお役に立てたならうれしいです。






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